皆さんこんばんは。月曜から仕事疲れのいりーさんです。
今夜紹介するのは日本SFの金字塔『攻殻機動隊』が原作の
ハリウッド版『ゴースト・イン・ザ・シェル』を紹介します。
何故わざわざ「ハリウッド版」と付け加えているのかと言えば、同じ名前でアニメ版映画が存在するからですね。
さて、それではこの映画の評価といきましょう。
総評: 4点 / 5点満点中
良い点
・ハリウッドらしい美しい映像。アクションも申し分ない
・原作やその他シリーズに登場した設定をうまく取り込み、別の作品として仕上がっている
・悪い点
・主人公である少佐が弱く、シリーズのファン視点では違和感が強い
知っている人は多いと思いますが、そもそもこの「攻殻機動隊」シリーズに名を連ねる作品は多数あります。その中でも主人公格として多くの作品に登場する「少佐」。その 共通項として、「全身義体(脳と脊髄以外が機械化されたサイボーグ)で格闘戦・電子戦のどちらもずば抜けて強い女性」として描かれているわけです。
だから、このハリウッド版ゴースト・イン・ザ・シェルの少佐に違和感を覚える人が多いのだと思います。これが原因で悪い評価をする人が多いのではないでしょうか。
しかし、個人的にはこの映画、非常によくできた作品だと思います。というのも作り方が最近のMARVEL映画っぽいから。
何故かというと、そもそもMARVEL映画の原作コミックスが「複数の作家が1人のヒーローの作品を並行して描いている」からです。そして、時系列の繋がりが噛み合わないものは「並行世界の話」となります。これは攻殻機動隊シリーズでも近い事が言えるわけです。
故に、映画の作り方も似てくるわけです。使える設定のみを抽出し、物語に必要な物だけを配置する。その結果が昨今のMARVEL映画の流行りっぷりなわけですから。
そう考えると、少佐が弱いのは些細な問題です。それはこの映画を最後まで見ればすぐにわかります。
これは、あの強い『少佐』が生まれるまでの物語なのだ。